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Webセミナー〈人事の基礎〉 〜 制度/報酬 〜


■STEP 1 報酬=労働の対価?

○期待された役割と報酬

 まず皆さんに学生時代のアルバイトを思い出して欲しいと思います。
筆者のアルバイト経験はというと、まずスポーツ店の販売員。店長と約束した時間帯にお店にいる、そしてお客様が来られたら接客する、売れれば商品を補充する、という役割を果たして時給500円。 そしてお中元・お歳暮の配達員。1つの品物を配達して70円。某テレビ局ゴルフトーナメントのテレビ中継カメラマンのアシスタント。 ワゴン車からカメラ道具を、撮影場所まで運ぶ、そして中継中はカメラマンの指示通り動く、例えば雨が降ったら傘を差したり拭いたりしてカメラが濡れないようにする等で、1日5000円・・・いずれも約25年前の話です。

 仕事にはどんな雇用形態(アルバイト、パート、正社員、派遣社員他)の人であろうが、必ず役割があってその役割を全うした際の対価として、報酬、アルバイト料、お給料等の名目でいただけるのです。 この原理原則は、学生のアルバイトだろうが正社員だろうが変わりません。
 例えば、スポーツ店の販売員の時には1年後、経験が増したので販促のチラシ作りやPOP作りも任されるようになりました。そして時給は550円へ。 仕事内容の期待レベルが上がりそれに対応できたので時給も上がりました。カメラマンのアルバイト。言われたことしかできず、また中継も不定期だった為スキルが上がらず、その後2度と声は掛かりませんでした。 働きぶりが期待を下回り、需要も少なかったので報酬どころか仕事さえなくなった、という訳です。
 繰り返しになりますが、われわれが会社から支給されている報酬は、会社から期待されている役割を理解し果たす行動を積極的にとって初めて手にするものだという認識をまずは持つことが必要かと思います。

○給与水準の理解も重要

 学生時代の友人と比較して給与(ここでは「報酬」と同義語として扱います)が高い、低い、という話をよく聞きます。 これは「同年齢同士であれば」という同一基準を前提に給与の高い低い、を比較しています。 新入社員はもちろん2、3年目でも初任給から大きく報酬が変動することはないでしょうから、もし差があるのなら業界や企業の水準、職種の違いでの差でしょう。 ところが10年もたてば、それらに加え個人の成果や各企業の人事制度の影響が大きくなり、数百万の差が出てくることもあるようです。

 人事制度と報酬の関係は後述するとして、まず客観的に給与水準を比較するモノサシとして以下が考えられます。
(1) 業界間の平均水準の差:○○業界は比較的高いが○○業界は低い・・・業界の人件費構造の違い
(2) 同業界の中での企業間の差:○○社は売上業界一位なので他社より高い・・・企業の体力や給与に対する考え方の違い
(3) 職種の差:この仕事は比較的高いが、この仕事は低い・・・対応出来る人の過不足

(1)〜(3)は目に見える=数字で直接比較できる差です。それ以外に比較するべき要素として、
(4) 給与以外の人件費:社員食堂・社宅・制服・レクリエーション等への企業投資
(5) 人事諸制度:所定労働時間、休日休暇、再雇用制度や育児関連制度等の充実度が考えられます。

(4)、(5)は企業側のスタンスといってもいいでしょう。同じ人件費関連事項なら何に重点を置くか、といった観点です。
私の給与は安い、と嘆いている人でも実は会社の福利厚生が充実していて、個人で負担すべき出費が意外に抑えられていた、というケースあります。
 このように給与水準は色々な観点から考える必要があるでしょう。



<人事の基礎 充実度チェック!>  制度/報酬〜報酬の基準編

 セミナーはいかがでしたか?
 あなたやあなたの所属する組織の充実度をセルフチェックしてみましょう。

  □「報酬」を単なる数字・世間相場、として考えるのではなく、仕事内容や期待役割、仕事の
    難易度も含めて考えている。

  □自社の給与水準を、自分の給与が高い・安いで判断するのではなく、様々な観点から点検
    している。

  □新聞やチラシ、求職サイトを定期的に見て、業界毎、職種毎やコンペチターの現在の給与
    水準を把握している。

  □経営陣が考えている「人件費」に関しての基本スタンスを理解している。

  □直接本人に支給される給与以外に掛かっている社員に対する経費・投資はどのようなもの
    があるかを理解している。


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