田畑　浩コンサルタントコラム - キャリア開発（5） -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

代表取締役
田畑　浩
　(Hiroshi Tabata)

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■キャリア開発（5）　(2009/08/28)

私の「キャリア」との付き合いは再就職支援が最初だったのは、
前回までのコラムでお話した通りです。

キャリア開発（4）の続きです。
　　　　　前回の内容は⇒　http://www.pvi.jp/column/tabata/no137

私の人材銀行でのセミナー実績を、どこで聞かれたのかわかりませんが、
その後、民間企業や労働組合、様々地区の経営者協会や職業訓練校に至るまで、
お声をお掛け頂き、キャリアの棚卸を中心とした再就職支援セミナーを
各地で実施させて頂きました。

当たり前のことですが常にこの講座の対象者は、
企業・団体の退職者（求職者）もしくは退職予定者。

私にとっては人材支援のど真ん中にいるので、
大変やりがいがあり、当社のミッションにピッタリ！
と思って毎月を過ごしていました。

そんなある時、セミナー中に受講者の表情を見ながら、
ふと、ある疑問が浮かびました。
何故だかわかりませんが、キャリアの棚卸をすればするほど、
皆さんは元気になっていくのです。
汗をかいていたことを思い出しては、書き、
そしてしゃべることで明るい表情になっていく・・・。

ハテ？何で？

「あのヤマ場を乗り切って、コレを身につけたおかげで今の自分がいるんだなぁ」
「お客様に怒られて以降、こういう情報は必ず調べていくようになったなぁ」
「あの頃は、30歳までに絶対に海外に行きたかったから、ＮＨＫ英会話を聞き、
　外人をつかまえてはしゃべっていました（笑）」

グループ演習でのそんなやりとりを見ているうちに、
・・・キャリアの棚卸って、再就職の為だけに必要なものなのか？・・・という疑問がふと。

目標に向かっている自分や、実力が付いていった自分を思い出して、
懐かしむと同時にその思い出がこれからの活動のエンジンになっていく・・・そんな受講者たち。

ということは・・・。

現職の人でも、たまにはキャリアの棚卸をして、
・・・要するに自分の業務経験を通じて得た知識、人脈、職務遂行能力などを
定期的に点検しながら、自分の状態を知り・・・
自分自身の将来を考え、気合いを入れれば、
日に日にバージョンアップする自分を実感できるのでは、と。

現職社員の方々向けにキャリア研修のプログラムを作ろうと思ったのは、
そのようなきっかけからです。

そして、しっかり仕事をしている人も、そうでない人も気付ける研修、
配属先や上司によって人生が変わった、なんて他力本願的に言い訳するのではなく
自分のキャリアは自分で責任を持てる社員を増やす研修、
さらに言えば、再就職セミナーは受けなくても大丈夫な社員を増やす研修、
そんなプログラム構築を目指しました。

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コラムテーマ：＜キャリア開発＞