田畑　浩コンサルタントコラム - マネジメント力の筋トレ（26）　忙しい病の管理職から抜け出す② -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

代表取締役
田畑　浩
　(Hiroshi Tabata)

■コラムテーマ別
　+ 新卒採用（1)
　+ 人材育成（11)
　+ 徒然（31)
　+ マネジメント力の“筋トレ”（53)
　+ キャリア開発（12)

■マネジメント力の筋トレ（26）　忙しい病の管理職から抜け出す②　(2014/04/14)

前回は、「場面の維持」のためにやっている“～すべき”を減らしましょう。
ということをお話しました。

今回は、「忙しい」で犠牲にしていることを実行する。

前回も触れましたが、
夢中になってやっていることは、
誰しも、あっという間に時間が過ぎますよね。
“面倒くさい”とか“忙しい”とは感じないはずです。

忙しい、と感じるからには、その仕事にネガティブな感情があるはず。
その感情を引き摺りながら仕事をしていると
我慢する、犠牲にしていることも多く発生していると思います。

今回は、それらを思い切ってやってみたら！という提案です。

例１）
部下が仕事をしているので、見届けるまでは帰れない人。
あるいは自分が最後まで残って仕上げる。
部下からみたら余計なお世話、
任されていないのかと、感じているかもしれません。

あるクライアントの管理職は、
いつも一番最後まで会社に残っていましたが、
体調不良になり、朝遅刻することが増え、
最初は、部下からは心配されていましたが、
だんだんその管理職に対して？？？を持ち始め、
チーム力が見る見る落ち出しました。

例２）
忙しいから、を理由に、
書類整理や身の回りの整理を後回ししている人。
一見、机の上に資料が多いので、あたかもたくさんの仕事を
抱えて頑張っている、というように見えますが、実は。
以前作った資料と同じ資料を、時間をかけて作ったり、
既に印刷済みの資料をまた印刷してみたりと、
無駄な動きが多い人とも言えます。

例３）
セミナー、交流会、そして宴会等の催しになかなか行けない人。
時間も場所もはっきり決まっているので、
参加、不参加は逆算して考えられるはず。
忙しい病にかかっている人は、
はっきりさせずに曖昧に返事をすることが多いか、
ギリギリまで判断しないですよね。
忙しいので行けるかどうかわからない、という思い込みです。

例４）
自己啓発をしたいが、時間がなくてできない、
スポーツをしたいが忙しくてできない人。
こういう人は大抵、“忙しくて集中力が”とか“気力がなくて”
と言い訳をします。
本当に必要と思うなら、土・日でも夜中でもやるはず。

それぞれ思い切ってやってみることで、
その前後の時間の使い方を工夫するようになりますし、
“忙しい”という心のボタンを外すことにもなります。

ちなみに前述の体調不良の管理職は、
弊社の研修受講直後の朝礼にて、部下全員の前で、
“早く帰る宣言”をしてその日から実行に移し、
本人の体調も部下たちとの関係も好転し出しました（笑）

忙しさ、を理由に犠牲にしていることありませんか？
是非一つでも思い切ってやってみてください！
また周囲に忙しい病にかかっている人がいたら、
一緒に誘って何か実行してみてください。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Copyrightc 2014 PERSONAL VISION INSTITUTE CO.,LTD. All Rights Reserved.
このコラムの全部または一部を（株）パーソナルヴィジョン研究所の事前承諾なく、
いかなる形式・媒体にも複写掲載することを禁じます。

コラムテーマ：＜マネジメント力の“筋トレ”＞