田畑 浩
代表取締役
田畑 浩
 (Hiroshi Tabata)

■人材育成 (2009/07/07)

不景気、不景気、、、うんざりするほど毎日のように
この言葉が氾濫しています。
先週も話題に出しましたが、新卒採用にも
大きな影響が出てきているようで、
さすがに数年前の募集人員には届かない状況のようです。


採用が出来ないとあらば、現在の戦力を如何に活かすか?育てるか?
これが企業発展の大きな鍵になるといえるでしょう。



最近、選手育成でよく話題になっているのが、プロ野球の巨人軍。


昔はカネで戦力を整える球団として有名(巨人ファンの方、失礼!)でした。
もちろん選手の年俸総額は12球団トップを走っていました。


ところがその定説が昨年あたりからにわかに崩れ出しました。
レギュラーとして出ている選手の顔ぶれをみると・・・
誰?どこの出身?何年目?というような若手選手の多いこと。

中には、ドラフト外で入団した育成選手も一軍で活躍しているようです。

昨年高卒2年目でレギュラーに定着した坂本選手をみて、
頑張れば報われる、と2軍から這い上がってきた生え抜き選手たち。
そして期待された役割を全うしようと懸命です。
試合中の表情からも見てとれます。



この不景気のもと、ここに一つのヒントがあるように思います。


育成なんか待っていられないからキャリア採用、これも企業戦略の一つ。
過去、お付き合いしたクライアントの中にも、
この事業戦略を実行するには・・・現有戦力では残念ながらムリ、
というアドバイスをさせて頂いた会社もあります。


何故ムリなのか?
停滞している現在の状況は認識しているものの、
行っている仕事は過去の延長線上から抜けきれない、
発想・行動が固定化してしまっている、
会社の期待はわかるが、不景気だからしょうがない、、、
と言い訳する社員たち。


上記のような例も多いですが、
生え抜き社員が新製品を連発している会社も実は多く存在します。
現状をもっとよくしたい、他社の一歩でも先に、と。


これはその企業の組織文化と共に人材育成(研修やOJT)
で培われたものだと思います。
環境変化に対応し続けなければならない企業にとっては、
支えてくれる人材が自社内で育ってくれる、頭角を現してくれることが
あらゆる面で一番。


そうした会社や仕事に対するモチベーションを高く保って
自立した人材を輩出するには、
新卒社員や若手社員の育成が、絶好の打ち手の一つであるといえるでしょう。



前回、「心」「技」「体」を鍛えるお話しをさせて頂きましたが、
若手社員には定期的に、

@企業理念を浸透させ、
A自分のジネス行動は会社の期待レベルまで達しているか、を点検させ、
Bレギュラー獲得・定着には何を鍛えなければならないのかを自己認識させ、
Cそれらを上司・会社と共有化する

ことをお勧めします。


新人や若手採用はポテンシャル採用、とよくいいますが、
ポテンシャルは鍛えてそして考えさせないと、磨かれませんので。


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