田畑　浩コンサルタントコラム - マネジメント力の筋トレ（22）　自分の何を真似て欲しいか。 -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

代表取締役
田畑　浩
　(Hiroshi Tabata)

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■マネジメント力の筋トレ（22）　自分の何を真似て欲しいか。　(2013/09/21)

昨春、苦労して就職戦線を勝ち抜いて入社した上場会社を
1年半で辞めた若者と話す機会がありました

上司の行動や職場の矛盾を毎日のように感じながらも、
何とか食らいついて働いていた様子。
時には提案をし、時には同じ矛盾を感じて凹んでいるアルバイトを励まし、
と懸命に働いているうちに1年が過ぎ。

何度も何度も上司に、
職場の状況は現在こういう状態になっているから
こうすればいいのではないか、と提案したそうですが、
「わかった」と言うのみで、目先の仕事ばかり追いかけ、
職場のムードを気遣おうとしない上層部に愛想が尽きて、
とうとう退職してしまいました。

その会社、休日出勤や残業も多くお給料も標準以下。
でも、それらは退職する直接的原因ではなかったそうです。
むしろ仕事が楽しい時は、
休みなんか無くてもいいとすら考える若者でした。

そんな彼が一言、
「尊敬できる先輩か上司がいたらもう少し粘れたかもしれない・・・」

職場や彼が見えている範囲の会社の中には、
残念ながら「あの人を目指そう」と思える人材が不在だったようです。

今までいろいろなクライアントにおいて、
ハイパフォーマーの社員さんのインタビューをすると、必ず、
「入社した時にすごい先輩がたくさんいてよく怒られました」
「憧れの先輩の動きやお客様とのやり取りをよく見聞きして、真似しました」
という話が出てきました。

メンターとなる先輩・上司の存在は、
若手社員の成長や戦力化には不可欠なようです。

さて、皆さんは自分が誰かのメンターになるとしたら
自分の何を真似て欲しいか、そして何を真似て欲しくないか。
自己分析できているでしょうか。
真似て欲しい自分の行動をどうやって伝えているでしょうか？

部下成長の陰に上司の行動あり、です。
自分の良さ、再点検してみてください。

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コラムテーマ：＜マネジメント力の“筋トレ”＞