田畑　浩コンサルタントコラム - マネジメント力の筋トレ（38）アンガ―マネジメント④／怒りは第二次感情 -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

代表取締役
田畑　浩
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■マネジメント力の筋トレ（38）アンガ―マネジメント④／怒りは第二次感情　(2015/12/11)

３回にわたり、アンガ―マネジメント、怒りの対処方法を
お話してきました。

今回は、そもそも「怒り」って何？
怒りという感情について考えてみたいと思います。

心理学の世界では、“感情”には
出来事に対してとっさに出てくる感情＝第一次感情（primary　emotion）と
その後に出てくる感情＝第二次感情（secondary　emotion）が　
存在するそうです。

私が「アンガ―マネジメント」を初めて学んだ時に
これは単なる道徳的な話しではなく理論的なものだ、
と感じたのはまさにここの部分です。

具体的な事例で考えてみましょう。

①　子供が夜遅くまで帰って来ない。
　　…心配だ、何しているんだろう
　　…やっと帰ってきた
　　…「こんな夜遅くまで何やってたんだ！！（怒）」

②　奥さんの買い物に付き合うも、もう３時間。
　　…疲れた、そろそろ帰りたい
　　…もう１店見に行きたいって？？
　　…「いいかげんにしろ！！（怒）」

③　部下が報告になかなか来ない。
　　…うまく進んでいるかどうか不安だ
　　…なのに外出しようとしている
　　…「おい、あの案件、どうなっているんだ！！（怒）」

④　家事で忙しいお母さん。
　　…やることがたくさんあって大変だわ
　　…お父さんは寝ながらテレビを見ている
　　…「ごろごろしているなら少しぐらい手伝ってよ！！（怒）」

いずれも何か身に覚えがあるような（笑）事例ばかりですよね。

お気付きのように、
①心配だ、②疲れた、③不安だ、④大変だ（つらい）、は第一次感情。
その後、イラッときて「！！」の“怒り”が第二次感情、という訳です。

怒りは、第一次感情が積りに積もって溢れ出た時に
発生する感情といってもいいでしょう。
怒りっぽい人はその第一次感情を入れるコップが小さい人。

ここを理解すると、今までお話した対処法が全て腑に落ちるはずです。

円滑な人間関係構築をしようと思えば、第一次感情を相手に正直に話すこと。
コップに第一次感情を溜めないコツでもあります。

今日から是非、実践してみてください。

※このコラムは2015/12/4発行のメールマガジンを再掲したものです。

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