高萩 幸男
高萩 幸男
 (Yukio Takahagi)

■コラムテーマ別
 + 面接官のトーク術(73)
■良い「型」 (2018/12/14)

最近一番のトピックといえば、ゴーン会長の逮捕でしょう。

日産のV字回復後は
カリスマ経営者として、もてはやされた人が今や拘置所の中。
あまりの落差に日本中が大騒ぎです。

とかく、カリスマと呼ばれる人たちは
さぞ、人間性も素晴らしいはず。

誰もが抱くそんな人間観が
あっけなく砕け散った気がします。

逆に言うと
経営者としての能力と人格は別物。
改めて教えられた気がします。

ゴーン氏に限らず
色々な会社で手腕を発揮する人に共通するのは
決まった仕事のやり方を持っていること。

不要なコストを削減し、チームの必達目標を明確にする。
これがゴーン流改革のやり方だとするならば
それは前職ルノーで培った成功体験に基づいて会得した
彼の「型」だと言えます。

「やり方」とは「やり型」。
ルノーであれ、日産であれ、三菱であれ
会社を立て直すときには、いつも同じ「やり型」でV字回復させる。

能ある鷹は爪を隠さない。
能力は発揮してナンボ、行動してナンボ。
そして、その行動が、成果に結びつく「型」として
習慣化されていれば怖いものなしですね。

私がお会いして「さすが!」と感じるリーダーの皆さんも
やはりそれぞれ「型」を持っていらっしゃいます。
畑違いの会社に転職しても、結果を出せるリーダー。
新たな部署に異動しても、チームをうまく回すリーダー。

なぜそれができるのか、色々質問しても
返ってくる答えはいつも同じです。
「特別なことは何もしていませんよ!」

でも、よくよく聞いていると分かるんです。
皆さん、しっかり「型」が身についている。
「型」が習慣化しているので
自分が特別なことをしていると思わない。

例えば、小さなことですが
「さすが」なリーダーは、メールを読んだらすぐ返信する。
その場にいない人と話したければ、すぐ携帯を手に取る。

そして「いまいち」なリーダーは、その真逆(苦笑)

リーダーしかり、若手しかり、学生しかり
「さすが」な人は皆、良い「型」が身についている。
「いまいち」な人は皆、良くない「型」が身についてしまった。

今度の面接では、「型」に着目して
質問してはいかがでしょう。
「○○のとき、あなたが必ず最初にやることは何ですか?」
「その次にやることは?△△のときも、その順番で同じことをやりますか?」

習慣化されている人ほど無意識にやっているので
思い出すように、ゆっくり話をしてもらうのがコツです。

でもくれぐれもお忘れなきよう。
良い「型」を持つ人が人格者とは限りません。
「型」とキャラクターは切り離して人を観るのが面接の「やり型」です。


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