今　恒男コンサルタントコラム - 2012新卒採用スタート -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

今　恒男
　(Tsuneo Ima)

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■2012新卒採用スタート　(2010/10/13)

今年も10月1日、
各就職サイトが一斉にオープンしました。
ちょうど一年半先に入社する新入社員争奪戦のスタートです。

ここ数年の新卒採用の特徴は“厳選採用”だといわれていますが、
2012年についても一気に様変わりすることはないでしょう。
採用意欲には多少回復の兆しもみられるようですが、
実態はふたを開けてみなければ分かりません。

“厳選採用”といってもご担当者の活動量が減る訳ではなく、
少数精鋭を獲得するためには広報や選考プロセスの仕掛け、
内定後から入社までのフォロー体制の整備など、
かえって、やるべきことは多くなるはずです。

ところで先日、様々な企業の新年度用就職サイトをリサーチしてみたところ、
今期は例年以上に前年の原稿がそのまま掲載されている企業が多いように感じました。
「やることもたくさんあるし、経費もかけられない。去年気合を入れて作ったから、
今年はとりあえず再利用しよう。」という企業も多いのかもしれません。

就職サイトによる情報提供は、
今や就職活動における企業と学生さんとの欠かせない最初の接点です。
就職サイトの印象が学生さんの動きを左右するといっても過言ではありません。

だからこそ実は、「前年の就職サイトの記事」も、
「他社に負けないための仕掛け」という意味では
非常に重要な役割を果たします。
もし、安易に前年記事の流用をお考えであれば、
見直すことをおすすめします。

学生さんの就職活動は年々早期化し、
彼らは、各就職サイトのオープン前に
先輩たちが書き残した掲示板をくまなくチェック、
前年度の就職サイトの企業情報を閲覧し、
新年度のオープンを期待して待っています。

期待を募らせていざオープンを迎え、既に読み込んだ内容と全く同じだとしたら・・・。
せっかく早い時期から関心を持っていた学生に残念な思いをさせ、
自社への志望度を下げてしまうきっかけとなってしまいます。

早期の採用活動で、関心度の高い学生さんの志望度を下げないためには、

①『前年度の原稿内容を活かしたストーリーを構築する』
前年の原稿も貴重な広報ツールです。
既に学生さんが目を通している前提で、
連動した内容を今年度用に掲載すれば理解の幅が拡がります。

②『実際に会う日まで徐々に関心を高めていく』
とにかく自社セミナーに足を運んでもらえるかが大切です。
それまでは絶対に放ったらかしにせず、応募者フォローをすることが大切です。
早期の応募者だけを対象にしたＷｅｂマガジンやセミナーなども、
他の応募者との差別化が図れ、印象が強まるかも知れません。
（ただし、くれぐれも選考過程に差はつけてはいけません）

せっかく高い費用をかけて参画している就職サイトです。
ただ自社にエントリーしてくれた人だけを対象にするのではなく、
積極的に読み込ませ、自社に惹きつける工夫を考えることも、
就職サイトの費用対効果を高める方法となるのではないでしょうか。

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