今　恒男コンサルタントコラム - 研修は受講が目的ではなく、目的を果たすための手段 -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

今　恒男
　(Tsuneo Ima)

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■研修は受講が目的ではなく、目的を果たすための手段　(2016/04/28)

4月も下旬を迎え、
ようやく今年度の新入社員研修も終盤。

私が講師を担当している新入社員研修には
企業様や研修会社様からのご依頼で行う研修と、
当社主催の公開型合同研修があります。
後者の公開型合同研修は当社主催で「“辞めない“新入社員研修」と銘打っています。

今回は、この当社主催の研修をご紹介することで、“辞めない”とは？というヒントに
していただけないかと思っています。

まず、この研修をお申込みいただくにあたってはいくつかの条件を設けています。
と言っても特別な難しい条件ではありません。
それは
&#9642私（もしくは当社）と何らかの接点を持っていただいた企業様であること
&#9642一度は直接訪問するかご担当の方とお会いしていること
&#9642採用の経緯など情報を事前に共有させてもらえること
の3点。

私が経営者や人事担当者だとしたら、
講師や担当者に実際に会ったこともない、
どんなバックグラウンドかも知らない、
どんなトーンで運営するのかわからない、
そんな講師に新入社員の初めの第一歩をその講師に預けられるだろうか？
という考えから設けた条件です。

私の行う何らかのセミナーを受講いただいたことがあれば、
誰が、どのようなスタイルで研修をおこなうのかイメージしていただけるでしょう。

加えて私自身、この研修を企画運営する立場として
どのような方が受講するかもわからないのに研修のすすめ方や接し方は考えられません。
どのような採用活動をされたかわからないのにその後のバトンは受け取れません。
入社後どのような期待を寄せているかわからないのに、研修のすすめ方に工夫はできません。

もう一つ、お申込みいただく企業様にお願いしていることがあります。
それは研修での成果物を受講者本人と上司・人事の方で必ず共有していただくこと。

この「成果物」の一つが「アクションプラン」。
研修の最後には必ず各受講者に明日からの行動計画を立ててもらっています。
新入社員を受け入れる立場の方がこれを共有して見守ってもらうことが重要です。
どれだけ立派なことを書いていても書きっぱなし、
行動に結びつけ、成果を上げることができていなければ
絵に描いた餅となってしまいます。
これは、本人にとってのPDCAを実体験してもらえる貴重なツールなのです。

研修は受講させることが目的ではなく、
あくまでその先にある目的を果たす手段ですから
この経験をどのように各社の育成の仕組みに取り入れていくのか、
アドバイスすることができるのも予め接点がある相手だからこそ。
私も外部ではありますが、その企業の一員のつもりで関わっています。

今年も多くの新入社員の方々が受講後巣立っていきました。
“辞めない”新入社員研修をうたっている以上、
今後も引き続き入社後の活躍ぶりを見守るつもりです。

※このコラムは2016/4/22発行のメールマガジンを再掲したものです。

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