今　恒男コンサルタントコラム - 新入社員から先輩社員へ -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

今　恒男
　(Tsuneo Ima)

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■新入社員から先輩社員へ　(2011/03/06)

3月は巣立ちの季節。
内定者の方が、学校を卒業し社会人となる時期です。

入社手続きに新入社員研修準備、入社式の段取りなど、
やらなければならないことが目白押しです。
さらには来期新卒採用の活動も・・・となれば、
人事マンの方々の忙しさは言うまでもありません。

ところで、巣立つのは内定者だけではありません。
今の新入社員の方々も、
間もなく“新人”を卒業し、“先輩社員”となっていきます。

内定者が社会人としてデビューするのなら、
今の新入社員は先輩社員としてデビューするのです。

新入社員に対して、
入社時の研修だけではなく、
数ヵ月後にフォロー研修をされているという企業様は多いでしょう。
しかし、その後はいかがですか？

このままフェードアウトしてしまっていいのかと思いながらも、
何をするべきか、実は困っているというお話をちらほら耳にします。

では、こんなアイディアはいかがでしょうか？

新入社員の“先輩社員化研修”を実施するのです。
時期は後輩たちが入社してくる直前がお勧めです。
研修の内容は、
・先輩としての自覚を持つ
・この1年の棚卸しをする
・後輩を迎える体制をつくる
といったところでしょうか。

2年目の先輩社員は
新入社員にとって最も身近な存在であり、
社会人のお手本として、注目する存在です。

それだけに、先輩社員自身のモチベーション低下は
容易に新入社員へ伝染します。
“先輩社員化研修”によって、
2年目の先輩社員デビューをサポートするだけでなく、
新入社員のモチベーション低下の要因をひとつ取り除け、
さらには2年目社員を新入社員と会社との接着剤の役割を
果たす存在にすることができます。

以前ある企業様で、
これから先輩社員となる方々のフォロー研修と、
これから入社してくる方々の内定者研修を、
入社式直前の同じ日に、隣り合わせの会場で実施したことがあります。

それぞれの内容をほぼ終えた終盤、
両者を合流させて、懇談会を行いました。
すると、先輩社員は「先輩になるんだ」と実感し、
内定者のよき相談相手となって、
彼らの不安を解消してくれたのです。

もし、両者の顔合わせがもっと早期に行われたとしても
さほど効果は高くなかったように感じますが、
入社する（＝先輩となる）ことを現実的に意識する時期だったので、
より実感を持ってくれたのではないでしょうか。

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コラムテーマ：＜若手社員の定着・戦力化＞