今　恒男コンサルタントコラム - 採用担当者は誰でもやれる仕事？ -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

今　恒男
　(Tsuneo Ima)

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■採用担当者は誰でもやれる仕事？　(2017/08/10)

今回のタイトルを見て、「？」と思われた方もいるかも知れませんね。
一番初めに担当した人事業務は採用だったという人事担当者の方、
意外にたくさんおられるのでは？

採用の仕事は経験や知識が豊富でなくてもやれる。
いや正確には、何となくできた気になってしまうという感じでしょうか。

その実、採用は多くの業務の要素が求められる仕事であり、
それらをすべてを遂行できる人こそが採用担当者であるべき、
と常々私は感じています。

ここで「誰でもやれる」といっているのは、
「今日から採用業務をしてもらうから」
「今日の説明会で話してもらえますか？」
「今日面接入ってもらえますか？」
と言われればその瞬間にその人は採用担当者になれるから。
しかし、なんとなく「やる」ことはできても、
残念ながらちゃんと「できている」と言えるわけではありません。

現在、当社で主催している採用担当者向けの勉強会「採用実践塾」。
そこで使用しているテキスト『新卒採用100日ドリル』。
以前採用支援をしたある企業さまで、
それこそ「今日から」と突然採用担当者に指名された入社3年目の女性スタッフと
二人三脚で行ったプロセスを100の工程に分解、
それぞれに解説と採用活動の肝になる部分を網羅した当社の力作です！

制作する上でとても難しかったのは、
自分自身がこれまで行ってきたことを言葉に置き換えること。
自分自身もいかに感覚的に行い、
何となくできた気になっていたかに気づかされるきっかけにもなりました。

今日はその中から、特に反応が大きかったポイントをいくつかご紹介します。
ご自身が「やれている」気になっていないｋどうか、
一度是非目を通してチェックしてみてください。

（1）『目的の曖昧な選考過程は応募者に嫌われる』
　　今行っている全ての選考過程は本当に必要ですか？
（2）『応募者はお客様、でも「お客様扱い（特別扱い）」はしない』
　　入社してくれることだけが目的の採用活動ほどお客様扱いしているもの
　　　本当に「入社してくれること」が目的ですか？
（3）『集まるのではなく集める　そのための方法は』
　　集めなくても良い採用活動の方法、考えたことはありますか？
（4）『手入れされない庭には興味は湧かない』
　　アップして以来、更新のない採用サイトは鮮度が落ち、再び訪れてはもらえません
（5）『足を運ぶたびに志望度が高まる面接が100点』
　　志望度が下がる面接の先に待っているものが、辞退
（6）『選考基準に「血」を通わせる』
　　自分たちの「血」が通った基準で測るから、自社で活躍してくれる人材が見える
（7）『禁句「イイ人を採用する」』
　　質問、「イイ人」とは御社で何をどのようにできる人のことを指しますか？
（8）『目指すは当日の出席率100％』
　　「◯割来たら御の字」と口にした時点でもう負け戦

いかがでしたでしょうか。
「採用実践塾」ではオーソドックスな内容についても触れますが、
どちらかと言えばこのような内容を理解していただきながら、
自社の採用手法を考えていただくことにできる限り時間を割いています。

「昨年は内定辞退に困ったが、今年は一人も出なかった」
「活動のどの時点で何をすればよいかが分かるようになった」
「なかなか採れなかった理系人材が無事採用できた」
など、皆さんそれぞれに成果も挙げておられます。

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コラムテーマ：＜“辞めない”人材採用と育成＞