今　恒男コンサルタントコラム - 活躍している姿から逆算する人材戦略 -| PERSONAL VISION INSTITUTE |-

今　恒男
　(Tsuneo Ima)

■コラムテーマ別
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■活躍している姿から逆算する人材戦略　(2016/03/11)

企業の人事担当者の立場を離れ、
外部から企業の人材に携わるようになり十数年が経ちます。
現在私の活動の中心は、
学生のキャリア支援から企業における人材採用、
そして若手を中心とした人材育成までの
ファーストキャリアと呼ばれる領域です。

「就職支援」「採用活動」「人材育成」というテーマ別に捉えるのではなく、
対象となる個々の若者にフォーカスすると一本の線でつながっています。
そしてその線は右肩上がりを目指して先へ先へと伸ばしていく・・・。
理想的なキャリアの考え方です。

これまで取り組んできたスタンスや積み重ねてきた経験が、
最近ようやくその方向性を明確に打ち出すことができました。
それは、“辞めない”というキーワードと、
そのためには“逆算”して活動することが必要だということです。

セミナーや研修で最近よくご依頼いただくテーマに、
「若手人材の定着」があります。
実際に関心の高いテーマのようです。

私がいう“辞めない”とは、決して “辞めさせない”ではありません。
若者本人の意思で“辞めない”状態を作ることを言います。

現在当社主催で行っている新入社員研修や採用活動支援には、
コンセプトに“辞めない”というキーワードを使っています。
なぜなら、それは実際に“辞めない”からです。
これまでの研修受講者のうち、
私どもが直接関わり入社された方々は一人も辞めることなく、
全員が戦力となり、活躍されているそうです。
（もちろん、短時間のセミナーや参加無料の公開研修等はこの限りではありませんが・・・）

では、なぜ“辞めない”のか。
それは若手社員が“辞めない”状態、
つまり入社後定着し、戦力となり活躍している姿から逆算し
本人たちの目線に立った人材育成をしているから。
また、さらに遡って“辞めない”人材を採用するための活動をしているから、です。

たとえば、
採用時の選考で確認できていないことに対して過度な期待を寄せる、
期待する仕事のやり方やあるべき姿を明確にしていないのにもかかわらず
それを基準に評価をする。
それでは筋が通りません。“辞める”に舵を切るきっかけになるでしょう。

そのような状態にならないように、
採用、育成のプロセスを整備していく取り組み方が
「活躍している姿から逆算する人材戦略」です。
これから具体的な考え方や方法を
事例を交えながらご紹介していこうと思います。

※このコラムは2016/3/4発行のメールマガジンを再掲したものです。

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コラムテーマ：＜“辞めない”人材採用と育成＞